ビジネスパーソンとしてのキャリアを積むにあたり、大企業を進路に選ぶべきか迷う人も多いのではないでしょうか。
- 大企業の仕事はつまらなさそう
- 大企業で10年働き続けている理由は?
- 大企業に入ったけど辞めても大丈夫?
このような疑問を持ち、悩む気持ちもよくわかります。
苦労の末、新卒で大企業に就職。
しかし思い描いた理想と現実とのギャップに苦しみ、退職してしまう…
このような話もよく聞くので、余計に悩ましいところですよね。
大企業には仕事がつまらないと思わせる要素が満載です。
そして、つまらないと感じたなら転職活動をはじめ、外の世界に目を向けるべきです。
この記事では、日系の大企業で新卒から勤続10年を経験した筆者が思うことを書いていきます。
大企業にこれから入ろうとしている人や、大企業に居続けるべきか迷っている人の参考になれば幸いです。
- 大企業がつまらない5つの理由
- 「大企業=つまらない」と一概には言えない理由
- 大企業がつまらないと感じた人が取るべき行動3選
目次
大企業がつまらない5つの理由

まずは大企業がつまらない理由をご紹介します。
次の5つです。
- 仕事が細かく分けられている
- 裁量を与えられない
- 変化を嫌う
- 成長を実感できない
- スキルが育たない
それぞれについて詳しく見ていきます。
1.仕事が細かく分けられている
大企業ではいくつもの部署、事業所にまたがり何百、何千もの人が働いています。
そして、生産性を最大化するために割り当てられる「マニュアル化された仕事」。
特にリーダーや管理職でない一般社員は、定型作業やルーチンワークを任される場合が多いです。
言われたことだけやってくれたらいいから。
勝手なことはしないでね。
たとえ上司の口から出ないとしても、そんなメッセージを受け取ってしまいかねません。
2.裁量を与えられない
大企業で決裁権を持つのは一部の管理職です。
どれだけ自分が『やりたい!』『これは会社のためになる!』と思ったことでも、何段階にも続く承認プロセスを通過しないと実現できません。
一般社員は決められた方針に沿って働くのみ。
大企業で働いて、社会に影響を与えたい!
と意気込んで入社する若手は出鼻をくじかれることになります。
3.変化を嫌う
大企業は急激な変化を嫌います。
変化を生む人材を求めている割に、今すぐ変わりたくない。
そんなわがままで理不尽な一面を持っています。
なぜなら、今の仕組みにより生み出された価値が社会に認められたからこそ、成長し、大企業となった歴史があるからです。
すでにでき上がった型の中で、同じ仕事が何年も続く。
そう感じてしまったら、将来に楽しさを見出せず、仕事に飽きてしまう気持ちもわかります。
4.成長を実感できない
大企業では入社後、早い段階で大きな成長を実感することができません。
なぜなら、未来のリーダー育成を目的として中長期的な目線で教育訓練を受けることになるからです。
一定の周期で発生する人事異動や配置転換。
職場が変わるたび、また仕事を一から覚え直し。
このまま働き続けて良いのかな?
同僚や後輩からこういった疑念の声が聞こえてくることもありました。
5.スキルが育たない
いわゆる「下積み」の時期にはビジネススキルが身についた!という手応えはつかみにくいです。
なぜなら、メインとなる大きな仕事は中堅以上の社員が担う一方、新入社員始めとする若手は、サポートとして難易度の低い仕事や雑用を任されるケースが多いためです。
また、大企業には「伝統」という名の下に容認され続けている「社内ルール」があります。
例えば筆者が働く会社には、
- 役職名の後ろに「様」をつける
- 会長は「様」、社長は「殿」、専務は「様」を役職名の後ろにつける
- おじぎの角度で押印する(社外向け文書であっても!)
といったナゾの独自文化が存在します。
社外では役に立たない上、自身の成長にもつながらない仕事を気にかけるのは苦痛ですよね。
「大企業=つまらない」と一概には言えない

大企業がつまらない理由をご紹介しました。
もちろん筆者も例外でなく、上記の理由から大企業がつまらないと感じていました。
ただ、筆者は入社6年目から仕事を楽しめるようになり、結果として今は仕事にやりがいを持って割と楽しく働いています。
なぜかというと、異動によって以下のような環境に身を置くことができたからです。
- 大規模な仕事に携われる
- ある程度のことは自分で決められる
- 取り巻く環境が日々変化する
- 成長を実感できる
- 社外でも役立つスキルが身につく
そっくりそのまま、大企業がつまらない理由と真逆の状況ということですね。
異動するまではルーチンワーク中心。
しかし今はコンサル要素ありの物流サービス提案営業という立場で、全国を回るような仕事をしています。
筆者は『絶対にこれがしたい!』という高い志をもって就職したわけでありません。
何となく社会人になった結果、運よく楽しめる仕事に行き着いた、という形です。
大企業にはつまらない要素が多分にあります。
ただし、楽しく働けるパターンもあるということはお伝えしたいです。
大企業がつまらないと感じた人が取るべき行動3選

『仕事が楽しくなるときまで待つ』なんて、
そんな悠長なこと言ってられません…
こう考える人もいるのではないでしょうか。
大企業がつまらないと感じたら、すぐに何かしらの行動を起こしましょう。
筆者がおすすめしたいのは次の3つです。
- 大企業のメリットを意識する
- 勉強する
- 転職活動をする
以下より詳しく見ていきます。
1.大企業のメリットを意識する
大企業がつまらないと感じたら、まずは大企業で働くことのメリットを確かめてみましょう。
たとえば、
- 強固な経営基盤
- 福利厚生が手厚い
- 給与が高い
- 社会的信用が高い
といったメリットが挙げられますよね。
目に見えないものも含めて、大企業には少なからず『辞めない方がいいのではないか?』と思う要素はあります。
大企業にいることのメリットを意識することで、「大企業を辞めてまで実現したいことがあるのか」を考えるきっかけになるのでおすすめですよ!

僕の場合、いつも大企業のメリットが勝っていたので辞めることはありませんでした。
2.勉強する
とにかく勉強するのも大企業がつまらなくなった時におすすめです。
ジャンルは問いません。とにかく勉強です。
例えば次のようなものです。
- 読書
- 資格の取得
- 投資
- 副業
大事なのは外の世界を知ること。
勉強することにより、今まで知らなかった、あるいは興味のなかった分野の魅力に気づくことができます。
スキルを磨きつつ、『自分が今、本当にしたいことは何か?』を考えるきっかけになるのでおすすめですよ。

僕は得意でなかったビジネス書を意識して読むようになりました。
心理学、経営学、財務など、どんな分野にも応用が利きそうなジャンルがためになりました!
3.転職活動をする
最後に転職活動です。
そんな、いきなり転職なんて…
と不安になる気持ち、よくわかります。
でもご安心ください。
あくまで転職「活動」です。
実際に会社を辞めて転職することを指すのではありません。
目的はあくまで外の世界に目を向けること。
さらには自分の理想や市場価値を客観的に知るきっかけを作ることです。
転職活動を始めたい人は転職サイトに登録するのがおすすめですよ!
転職サイトに登録すると、エージェントとの面談や各サイトが提供するサービスを無料で受けることができます。

僕も実際に転職サイトに登録し、エージェントと面談しました。
キャリアに関する相談や自分に合った求人の紹介を受けられるので、外の世界だけでなく、今の自分を客観的に知る上でも非常におすすめです。
大企業がつまらないと感じたら外の世界に目を向けよう!

最後にまとめです。
- 大企業にはつまらない要素が盛りだくさん!ただし、楽しめる場合もある!
- 大企業がつまらなく感じたら、勉強や転職活動を通して外の世界に目を向けよう!
長い人生、何が最善の選択なのか悩むのは当然です。
筆者は今のところ人生に満足していますが、一生このままが良いのかなんて今は何とも言えません。
ただ、一度間違えたってやり直しがきくのもまた人生。
あらゆる可能性を検討した結果、自分に合った生き方ができればそれが正解なのではないでしょうか。
よそはよそ。ウチはウチ。
周りと比べることなく、自分だけの人生を謳歌していきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!